陰陽道から見る日本の「お祭り文化」の原理

陰陽道から見る日本の「お祭り文化」の原理
 
日本には各地に有名なお祭りがある。
もともとは祭祀の一部として執り行われたものでありながら、現在では観光イベントと化しているものがほとんどです。
例えば、京都祇園祭。阿波おどり。青森ねぶた。仙台七夕まつり。よさこい祭り。秋田竿燈まつり。
岸和田だんじり祭。東京都の三社祭など。
 
日本各地から観光客が集うので、確かに地域としては経済効果を見逃すわけにはいかないでしょう。
普段はそれほど参拝客も多くない寺社やその門前町では、祭祀に合わせて参拝に訪れる旅人が重要な資金源です。
それは今も昔も変わりません。
 
しかし、お詣りに来る客も地元の人間も、全てがお祀りの本来の意味を見失ってしまったならば、いずれ祭祀の文化風習は形骸化して途絶えることになります。
歴史を受け継ぐ語り部がかろうじて生き残っている今こそ、お祭りの原理と真実を再確認する時なのではないでしょうか。
 

日本の「お祭り」は五行に発する

陰陽道は中国から伝わってきた「北辰信仰」と「五行思想」に「十二支」を組み合わせて花開いた自然科学、あるいは民間科学です。
 
もともと日本には土着的な自然信仰が根付いていたと考えられ、統一国家が現れるまでは地方にそれぞれ独立した部族に伝わる「神」を祀っていました。
中央集権によって宗教が系統立てて序列に組み込まれ、国家の民草へと還元される過程の中で、信仰は天文にまつわる知恵をそぎ落とされて生活に即したものへと変化したのです。
その結果、一般市民にとって「陰陽五行」の思想と、目の前で執り行われる「祭祀」が容易には結び付かなくなったのかも知れません。
 
祭祀の目的は五行の巡りを促す「陰陽交代」であり、「相生」「相剋」の原理に従って儀式を遂行します。
そこには天文に基づいた法則が適用されていますが、日常生活の中で常に空を見上げている人はいないですよね。
 
一般に寺社で行われるお祭りの中で、星の巡りは表だって語られずに秘匿されています。
それは、祭礼として市井に風習を根付かせるための策でもあったのです。
陰陽の二。五行の五。十干の十。十二支の十二。
これらの異なる数字を当てはめる地図が星の図面ですが、日常生活に天文図を配当するには相応の知識が必要になります。
 
陰陽寮の時代には陰陽道は国家機密でしたから、市井にその学識ある人物はいませんでした。
五行の相生・相剋を組み合わせた祭礼は、日常的な行いとして人々に浸透する必要があったわけです。
 
このために、思想や学問の側面が伝わらない形で具体的な祭礼の行事を作り上げた。
それが、日本各地に伝わる「お祭り」の原型であり、原理なのです。
 

お祭りの中で参加者が担う役割

お祭りの中で参加者が担う役割
 
信仰の場である寺社にも、お祭りの期間はにぎわいが満ちます。
人の息遣いがあふれ、活気が生命力を引き立てる。
儀式を遂行する神職以外の参詣者もまた、陰陽交代を促す重要な役割を担っています。
 
「人」もまた自然の一部であって、五行の巡りと循環に則った存在です。
そのため、人が集まれば集まるほど祭祀の効果は高まると考えていいでしょう。
 
例え本人に信仰の自覚がなかったとしても、そこにいるだけで何かしらの役割が発生していることを認識する必要があるかもしれませんね。
この認識は、いずれ人生の壁に突き当たった時、それを乗り越えるための力になるはずです。
「力」の運用方法が分からない時には、ぜひ現代の陰陽師占い師にご相談ください。
道を探し当てる手助けをさせていただきます。