地震の働きを陰陽師の見地から読み解く

地震の働きを陰陽師の見地から読み解く
 
2016年4月14日21時26分、熊本地震が発生しました。
震度7の本震に続いて震度6以上の余震が立て続けに起き、過去類を見ない新たな地震の形を示したと言えるでしょう。
 
5月19日になって天皇・皇后両陛下が熊本県南阿蘇村と益城町を見舞われたものの、余震は収まる気配を見せません。
地震予測の研究者は熊本地震を受けて活発に情報を発信し始め、首都直下地震、南海トラフ大地震、伊予灘・薩摩西方沖地震、御前崎付近など、大きな被害が予想される震源域に対する注意喚起の記載が増えています。
 
科学的な見地から見れば「現象」と「数字」がすべてです。
予測を立てるにはそれで充分かもしれませんが、予防や災難除けを願うならば、科学では力が及ばない領域について考え直す必要があります。
 

古代日本では「地震」は記録されなかった

日本の古い時代を記した書物を見ると、地震が国家の記録に残される対象ではなかったのだとわかります。
史書に初めて地震の記載が現れるのは推古天皇の時代。推古朝7年の「地動、舎屋悉破」からです。
 
それまで陰陽師たちは朝廷の安寧にのみ尽くし、国土の平定や民衆の保護には注意を払ってきませんでした。
ある意味、推古朝を転換点として日本の陰陽師たちは存在意義を変容させ始めた、そのように考えていいでしょう。
 

陰陽道で読み解く地震災害

地震は陰陽五行で読み解けば、象徴を土気とします。
日本を代表する地震神は鹿島大神で、鹿島大神は要石で地震の象徴、ナマズを抑え込んでいるのです。
 
古来よりナマズは地震の象徴であり、陰陽師や占い師はナマズの動きを見て地震を予測しようとしていました。
地震は天の雷と同様に「木気」です。
八卦の配当は「震」とされ、東の方位にあてられるために木気と読み解きます。
 
その一方で、象徴とされるナマズは「五黄土気」であり、水底に生息する魚類でありながら土の気をまとって「土用ウナギ」とは異なる意義を担うのです。
地震そのものが木気であるのに対して象徴は土気。
地震鎮めにはナマズを要石で取り押さえました。しかし、八卦から見る地震は木気であり、土気を抑え込む祭祀では本来の目的は達成されません。
民衆のための「形象」に過ぎないのだと思っていいでしょう。
なぜなら鹿島大神の要石はあくまで神の付属物であって、神の権威を遮るものではないからです。
 

地震除けの呪術には何が必要なのか

地震除けの呪術には何が必要なのか
 
象徴として用いられてきた地震納めの形象、要石によるナマズ封じではなく、本来的な陰陽五行の発想から検証してみましょう。
 
地震は木気。相生・相剋の相関図から見ると木気を生かすものは火。剋するものは金です。
金気は白であり、西の方位に属します。
申酉戌の三支の配当で、象徴的に金属を用います。
もしも地震災害に対する厄除けお守りを必要とするならば、金気を帯びた護符を身に着けるか、神棚などに飾るといいでしょう。